ここから私の空手人生が始まった(東恩流空手 4代目宗家)
今までやっていたスポーツ空手では準師範まで取得しており、当然、その流派の段もあり、全空連の段位も持っていたが、それをすべて捨てました。理由は東恩流空手と今のスポーツ空手ではすべてとは言わないが、相反するところが多くあるということが分かったため、今までの空手をすべて捨てることにした。ここからが私の空手人生の始まりということになる。
東恩流空手36年前の自分は?
神崎先生から、サンチンは特に指導されました。神崎先生から「昔、自衛隊でサンチンばかり3ヶ月やらせたら最初は100人ぐらいいたのが2~3人になってしまった。」ということをよく聴きました。足の親指に上から釘を刺したような状態で親指をまったく動かさずにサンチン移動をする。親指を中心に足裏から左右と前後に脹脛から締め上げていくというのがサンチンの基本だと言われた時には今までの空手は何だったのかと36年前に思った感想であった。
先日の東恩流空手の稽古
神崎先生に初めてお会いしたのは36年前の夏であった。同じ宇佐市出身であることから、基本から指導していただいた。確かこの時、神崎先生は53歳だった。私もこの時はスポーツ空手をやっており、基本もすべてが違うことに愕然となった。それから5~6年、基本をしっかり指導していただき、これが許田先生からそのままを引き継いだ空手であるというのがこの時、初めて理解できた。
昨日の東恩流空手の稽古(基本)
- 東恩流空手の基本はサンチンの締め上げることから始めるが、この締め上げることが理解できない限り、東恩流空手は語れない。神崎先生から指導されたことは「最初の3か月間はまずはサンチンだけをやらなければ、上達しない。全身を締め上げることからはじめるんだぁ。」今になってこの言葉がすごく自分の心に響いてくる。
先日の東恩流空手の稽古(基本)
全身をつなげないと瞬時に力は出ない。全身をつなげるためにはサンチンが重要な役割をする。呼吸と動作を連動させることで全身の各部位の力の配分が分かってくる。
昨日の東恩流空手の稽古(サンチン)
サンチンは体を鍛える(締め上げる)ための型であると同時にどこの部位に力が入っているかの確認ができる。気とかマインドとか言う言葉を出すこと自体、サンチンが分かっていない。
昨日の東恩流空手の稽古(基本)
肘と丹田の力の入れ方により握りの強さも変わってくる。拳1個分を叩き込むには常にこの関係を意識しながら稽古すること。